ゲノム編集 Genome editing
ゲノム編集食品とは?
ゲノム編集って何?
ゲノムとは、すべてのDNAのこと。
DNAにはすべての遺伝子があります。
ヒトゲノムというと人間の遺伝子全体のことを言います。
そのゲノム自由自在に編集できることから
【ゲノム編集】Genome editing
と名付けられました。
ゲノム編集で何ができるの?
目的とする遺伝子の働きを壊す技術。
生命体や地球環境は、バランスや調和で成り立っています。
体を大きくする遺伝子があるのと同時に
体が大きくなりすぎないように抑制する遺伝子があります。
大きくする遺伝子を壊すと小さいままの動物が生まれます。
大きくなりすぎるのを抑制する遺伝子を壊すと成長が早く大きい家畜や魚が誕生します。
これらが近い未来に市場に出回ります。
どのように遺伝子を壊すの?
ゲノム編集では、「CRISPR-Cas9」(クリスパーキャスナイン)と呼ばれる手段が使われます。
壊す目的の遺伝子への案内役であるガイドRNAとDNAを切断するハサミの役割を持つ制限酵素が組合わさったものです。
ゲノム編集では壊した遺伝子の代わりに新たな遺伝子を挿入することも可能です。
ゲノム編集の問題点は何?
DNAを切断するという方法で、生命体の最も大事な遺伝子を壊します。
生命体を操作する技術です。
自然の調和を今よりさらに乱すことにつながるかもしれません。
遺伝子を操作した食品を食べることは安全であるとは言い難いでしょう。
アメリカでは、ゲノム編集技術を用いた植物を栽培・収穫し、流通が始まっています。
2015年から除草剤耐性ナタネ
2018年から高オレイン酸大豆が栽培
私の感じること
地球や生きものの調和を大切にすることは自然で気持ち良いです。
こういった科学技術を駆使して、人工的に作り出しコントロールすることは、メリットもあるでしょうが、不自然さによる調和やバランスの乱れもあると思います。
人間も含めすべては地球の一部なので、不自然な環境は、体の健康だけではなく、心の健康や人間関係、社会関係に影響を与えることになる。
良いことも悪いことも循環する。
そしてなによりも
知る。
調べる。
選ぶ。
を大切にしていきたいと思います。
時代とともに食べものや暮らし方か変わりました。
便利になり、楽になり、たくさんの良いことがあります。
しかし、遺伝子の仕組みと同じように
地球のバランスと同じように
便利さや楽さによる弊害もあります。
私たちの世代で作り出した不自然さや不健康は、自分たちの子どもだけでなく、未来の子孫たちにも受け継がれていくと思います。
遺伝子を大切にしたいですね。
終わります。
参考
【にらめっこ】