自然農縁月とたね🌙移住と農と田舎暮らし

岐阜の山奥、東白川村へ移住しお米つくりを始めました。 東日本大震災を機に人生を見つめ直し、「豊かな生き方」を探し始めました。一生続けられる暮らし方、生き方をしたいと考え、自然豊かな田舎へ移住し農ある暮らしを始めました。 「移住」「農」「田舎暮らし」「学び」「豊かさ」「日々のこと」を書いていきます。 読んでいただいた方の豊かさや生き方に少しでもつながれば幸いです。

岐阜県飛騨南部豪雨災害について

7月7日、8日、岐阜県全域に豪雨が降り注ぎました。

特に飛騨地方は降水量が多く、数時間の短期集中豪雨により飛騨川は冠水、氾濫しました。
私の暮らす村を流れる川も飛騨川に合流します。

 今回の豪雨災害は、6月末より断続的に続いている大雨(現在も続いています。)により豪雨が降る前から山の治水能力は飽和状態だったことと、
短時間の集中豪雨だったため降水がそのまま全て川に流れ込みました。

我が家の裏山の山水もそうして氾濫しました

——————————————————————————————————

豪雨災害

6月末より断続的に大雨が降り続いていました。
家の裏山から流れ出す山水は、晴れが続くと枯れてしまうほどの谷水です。注意して見ていましたが極端に増えることもなく、一定の水量が流れていて大丈夫でした。

 そんな中、7月7日の短時間の集中豪雨。

あっという間でした。
気がつくと土間が水浸しになり、家の前を泥水が流れていました。
この6年間で初めてのことです。
一瞬、家の前の川が氾濫しているのかと思いましたが、
床下から大量の水が流れてくることに気づき裏山へ走りました。

普段は、30センチの幅をチョロチョロと流れている山水が、
山へ入る道幅いっぱい(1m位)の川になっていました。

想定外の山水の大氾濫でした。

 大急ぎでクワを持っていき、家へ水が来ないように溝を掘りましたが、それで治る水量ではなく、自然の力には全く敵いませんでした。

溝を何箇所か掘っているうちに少し雨が小降りになったおかげで水の流れも収まり、その時撮影した動画がこちらです。

この時点で18:00を過ぎて暗くなり始めていました。
家の前の川も今まで見たことないほどの濁流になっていました。

その後すぐに消防団の緊急招集がかかりました。
消防団には水害に備えて準備してある土嚢があるので、
手伝ってもらい裏山の山水の氾濫箇所に積み重ねました。

 そして、集落の方にも手伝ってもらい
山水の周りの草を刈り溝を広げた頃には21時になっていました。

その後、消防団として活動をし帰ってきたのは23時頃。
妻と息子は早くから近所の安全な家に避難させてもらいました。

夜も雨は降り続き、
7月8日朝方に集中豪雨が降りまた山水が氾濫し、床下浸水。
その後、国道41号線の崩落、JR飛騨高山線の停止、白川町役場前の冠水が起こりました。

——————————————————————————————————

災害に遭ってみて

急な災害に対応するの心身ともにとても疲れました。
心構えや注意はしていたのですが、想定外やどうしようもない状態があることを思い知りました。
大災害はこんなものの比ではないくらいどうしようもなく、精神的ダメージも大きいだろうなと感じました。

経験のないことは想像できないし、
山奥で自然とともにお米つくりをしているけど、現代しか知らない僕は便利さにどっぷり使っていることを実感しました。

——————————————————————————————————

災害支援①

その後も雨が降り続きましたが、7月12日にやっと晴れました。

久しぶりに心も晴れました。

畳をめくると裏は湿っていて、床板は湿った色をしていました。
床板をめくると床下はまだまだ濡れていました。
やはり、雨続きでは乾きません。
その日以降扇風機を床下に当て続けています。

 水浸しになった倉庫も雨でなかなか片付けられずにいましたが、
16日は晴れるという事で友人が手伝いにきてくれたので一気に倉庫の中を出すことができました。

次の日にゴミ出しに行ってきました。
おかげ様で倉庫内は完璧に片付き、本当に助かりました。

 床下浸水したのですぐにでも色々と対処したかったのですが、雨が続くとこんなにも出来ないものかと。。。
すぐに手伝いに行きますよーなどの声を頂いたのですが、
私の心身が疲れてしまっていて、晴れないしで。

 気持ちに余裕が出来て、友人に来てもらい助けてもらうと、
やる気の源が変わるというか、増えるというか、
おかげでやらないといけないことが片付くからスッキリするし、
動いていると元気になってくるし、一人よりも大きな結果になり達成感や充実感もありました。

 そして、大きな感謝と尊敬の気持ちが生まれて幸福感も高まりました。
助ける方も助けられる方もどちらも楽しめる状態って素晴らしいですね。
——————————————————————————————————

まとめ

今回の災害で学んだことは多いです。
晴れへの感謝。雨への感謝。曇りへの感謝。
自主防災や地域防災の大切さ。

古くからそうしてきたのに忘れてしまいつつある、
自然への畏怖の気持ちを普段から意識したいと思いました。

現代に必要なことも大切にしつつ、古くからの教えや歴史から学ぶことも大切にしていこうと思いました。

自然との距離感、便利さとの距離感、自分のスタンスを見直すタイミングなのかもしれません。

おわり。
お読みいただきありがとうございます。
大西紘記(月とたね)

——————————————————————————————————

 【オンラインショップはこちら🔽】
おこめ屋さん「月とたね」 

直接のご注文はこちらから🔽
【LINE@】


私、大西と直接チャットにてご注文の細かくやり取りができます。